ネットオークションについて

さて、そんな素敵な発言をする友達も、実はネットオークション利用者だったりする。それも購入者としてだけでなく、出展者としてもだ。

ネットオークションのサイトは多数ある。例えば有名なところでeBay。彼の場合もeBayで、ちょっと珍しい写真の絵葉書、本、漫画、DVD、工具、家具など、趣味の小物から日用雑貨まで多岐に渡っての利用だった。観終わったDVDを出展してみたり、日曜大工に役立ちそうな電動ドリルセットを落札してみたり、廃盤になった本を出展してみたり、レコードを買ってみたり。売ったり買ったりなかなか楽しそうだった。

彼は「オークションとは気が向いたやつがガラクタを売って設けようとする場」の発言に基づいて、気が向いた時に、手元にあっても役に立たない、でも誰か他の人にとっては価値があるかもしれない品物を、気が向くままにちまちま出展していた。「儲け」と言えるほどの値段で何かが落札されたことはなかったが、「それでも小遣い稼ぎにはなる。」と言うのだった。

あくまで単なる「小遣い稼ぎ」であって、「収入を得る方法」でも「副業」でも何でもなかった。もともとオークションで大当たりしてやろう、とは思っていなかったのだ。だから気楽に楽しく出展していたのだと思う。

購入者側に回ったときも、彼の態度は一貫してリラックスしていた。まれに「これはどうしても欲しい!」と言うものにたまに出くわした時だけ「う~ん。これ以上高値では買いたくないな…。でももう普通の店じゃ売ってないし…。」と悩む事があったが、大抵の場合、「オークションってのは、安く買うチャンスなんだよ。それなのに大枚はたいて買うなんて元も子もないだろうが。」とドライな意見を吐いて、値上がりしすぎてしまった物からはあっさりと手を引いた。

ところで私はネットにも流行り物にも疎く、ネットオークションというものの存在を知ったのはこの友人が教えてくれたからだった。彼から時々話を聞くうち「へえ、そういうのもあるのね。」と、一日中寝起きのような、ぼんやりした頭の私にも、大体のことはつかめてきたのだった。