私のネットオークション利用体験談
さて、「古きよき時代の競売」から「イギリス人の体当たりオークション。蚤の市から値切ってきたもので一攫千金を狙え!」に、さらに「気が向いたやつが気楽に適当にネットで小遣い稼ぎ」へと私のオークションに対するイメージは変わってきたわけだが、そんな私もついにネットオークションを利用する日が来た。
日本に帰国し、東京で就職して新生活を始めた時のことだ。新居には当然家具が必要で、布団の上げ下ろしを面倒とする私は、ベッドを購入したいと思った。色々検討した結果、ベッド下の掃除も楽で、組み立ての手間がかからない、マットレスベッドを購入することにした。
楽天で探していたら、オークションをしている家具屋を何件も見つけた。ちなみになかなか安い。オークション未経験だったためちょっとどきどきしたが、試しに入札してみることにした。
しかし入札には最低入札価格というものがあった。なるほど、敵もさるもの。さすがにただ同然の価格からの入札は受け入れられないらしい。ちょっとがっかりした。もう少しよく読んでみると、「最低入札価格以上の値段で入札された方には即落札」と書かれていた。つまり、最低入札価格以下の金額で入札はできないが、最低入札価格で入札した瞬間に落札となる、と言うことだ。
「それってオークションって言わないぞ。」と思わず突っ込んでしまった。競売に全くならない、普通の購入とどこが違うのだろう。強いて言えば「あと3日!」とカウントダウンされているところだろうか。しかし同じ製品が何件も時間差で出展されていて、あと3日の品物もあればあと5時間の物もあるし、あと10日の物もあれば「落札済み」まである。入札価格も、やろうと思えば最低入札価格より高額な金額で入札できるが、誰がそんなことするのだろう。それでもやはりこれはオークションなのか?
あせらせてさっさと購入させたいだけなのではないかとうすうす思ったが、私はとりあえず最低価格で「入札」し、ベッドを買った。単にその最低価格と他店の最安値が同じだったため、どこで買ったって差はなかったからだ。
後日ベッドは無事に届いて、私の新居の寝床になった。単に「購入」しただけだったのか、それとも「落札」したのか、まるで分からなかったが、納品された品物に欠陥がなかったのでどうでも良くなってしまった。

